武田真治のトート

はい、皆様、観てきましたよ！！
ミュージカル「武田真治のトート」を！
な〜んて冗談です。
日生劇場にミュージカル「エリザベート」を観てきました。
トートはもちろん武田真治版です♪
なぜトート役に武田真治なのかいまいちよくわからないまま観劇して参りました。
うん。感想は・・・
よかった、よかった。楽しかった♪満足満足♪
一応主演はエリザベート役の一路真輝さんなのですが、
やっぱトート役の方が気になるよね！
というわけで、トート中心で感想を♪
それと、東宝版エリザベート初観劇でした。
CDで山口祐一郎トートバージョンは聞いてはいましたが。
で、ミュージカル初めてな武田真治さんにはちょっとこくかもしれないけれども、
年齢・容姿が近い（？）ウィーン版のトート・Mate Kamarasと比較しちゃうんだよね。
どうしても。きっとそういう視点で今回見ていたお客さんってかなりいたと思うよ。
やっぱり表情・歌・見せ方など、さすがにマテ・カマラスには及んでいなかったけど、でもでもでも、すごくよかった。
マテ君と比べられるなんて、逆にすごいんじゃない？
山口さんなんて、マテとは比べようにも比べられないからね（笑）。
武田真治トートの全体的な印象を一言で表すと、「猫」。
両手を広げて威嚇のポーズを取ってみたり（いつ、「ニャーオッ」と共演者に襲いかかるかと心配になった｛笑｝）、ルドルフに死のキスをして命を奪ったあと「ぺッ」とやってみたり（毛玉吐いた？と思った｛笑｝シュレック2の長靴をはいたねこにそっくり♪）、とにかくなんだか凶暴猫ちゃんのようでした。
それと、ちょっとドキドキしちゃった場面が。
たしか、「私が踊るとき」の場面だったかと思うんだけど、
上着を勢い良く脱いだら、ついでに下に着ていたブラウスもちょっとひっかけちゃった・・・。
ブラウスの左半分がちょっとぶらーって。
あれって、そういう演出or衣装なのかな？
よくわからないけど、胸がはだけて「あらっ」と思ってしまいました（笑）。
そう、一番最初に彼が出てきて歌い始めたとき、なぜか無性におかしくなっちゃって、笑いをこらえていました。
なんでなんだろうね。
かっこよいandセクシーだったのと、歌もちょっとヘンだけど、歌えていたから、それと、あの武田真治だったから、やっぱりツボにはまっちゃったのかな・・・。
それとね、彼、小っちゃくって、細いね。
カフェの場面で赤いコートを着ているんだけど、そのウエストの細いこと。
それに合わせて黒いブーツだから、かわいい女の子のように見えました。
ちょっとお衣装さん、あそこのカフェの場面は考え直した方がいいのではないでしょうか。
男の中にひとり女の子が混ざっているようでした。
「私が踊る時」は、私の大好きなナンバーのひとつなんだけど、
とってもよかった！！（胸はだけ事件はおいといて）
CDで山口＆一路バージョンを聞いたときは、なんだ、この演歌調は！！と思っていたけど、
武田真治の歌い方がさらっときれいだからなのか、とっても美しく聞こえました。
ありがとう、武田真治。ちょっとあの曲聞いて、うるっときたよ。
場面は前後するけど、一幕最後の例の場面、あの演出いいね。
ウィーン版はカーテンひいた中からトートが出てきて、正直「トートうざい！」状態だったけど、
今回はトート、エリザベート、フランツの3者共に互いが互いを引き立て合っていてとてもよかった。
チビルドの和馬君（かな？）もかわいかった。
一路さんは、もう、言うことなし。
ただ、「私だけに」の最後「わ〜た〜しに〜〜〜」の直前のフレーズ、ちょっとおかしかったよ。歌舞伎で節回しているみたいだった（笑）。
トートダンサーズは、もうただただ、すごい！かっこいい！
トートにしろ、ダンサーズにしろ、あの退廃的なイメージはハンガリー版っぽいね。
ウィーン版はダンサーズに女性もいるし、あんまりダンス踊らないし、おとなしい、洗練されたかんじがするよね。
トートダンサーズだけをずっと観てたいかも。
あ〜とは、お！忘れてたよ。あの狂言回し君！！！！
高嶋さんのルキーニ！
今回、無駄に「ルキーニの必要性」について考えさせられました。
果たして、ルキーニはエリザベートに必要なのか？
あんなルキーニなら別にいらなくない？
見慣れちゃったからちょっといらないように思えてきたのでしょうが、それ以外にも要因はあるんじゃないでしょうか、高嶋さん（名指しです）。
自分では狂言回しのようなつもりで、面白おかしくやっているつもりなのでしょうが、あんまり面白くないんですが。
宝塚版いろいろ、ウィーン版、とたくさん観てきて、一番つまらなかったルキーニでした。
あんなヘンなキャラ＆動きなら、いっそ「オカマ」キャラにしちゃったらどうです？
なんとなく、今回のルキーニに「オカマ」キャラに近いものを感じました。
一応ね、ルキーニは、説明係なの。
「エビータ」のチェみたいにね。
なんか、今回のルキーニはしっくりこなかったなぁ。
なんでだろうね〜〜。
後、言い忘れてることはないかな？
いっつもいっつも、何を何回みても、何回聞いても、同じところでジーンと来て、泣きそうになるor泣いてしまうところが「エリザベート」にはあるんです。
それは、やっぱり先ほども触れましたが、一幕最後のシーン、エリザベートがあの綺麗なドレスを着て出てくるところ、です。
もうもう、あの音楽の高まりと共に、あの美しいお衣装をまとったエリザベートがシャンと出てくるのですよ！
たまりません。
毎回毎回、感動してしまいます。
「きれいだな〜〜〜」って。
言語が違おうが、やっている人が違おうが。
一路さんも、本当に綺麗だった。
もう、うっとり・・・・♪
そういえば、ウィーン版でエリザベートをやったマヤさんは、そこの場面でキャサリン・ゼタ・ジョーンズにすんごく似ていてちょっとびっくりた覚えがあります。
それにしても、武田真治トート版エリザベート、大変満足でした。
武田さん、いきなりエリザベートをやり慣れたメンバーの中に、ひとり放り込まれて、ここまでもってこられるなんて、本当に努力なさったんだな、と思いました。
素晴らしかったです。
武田さんを始め、エリザベートのキャスト全員に拍手！！
あと5回くらいは観たいところだけど、チケットがない！！！
それとさ、カーテンコールんとき、「キッチュ！」ってやらないんだね。つまらないよ〜〜〜。