というわけで、今度はマチネ&ソワレを合わせて感想書きます。
ソワレは、エリザがセカンドさんでした。

開演前
シシィの横顔切り抜きの幕が下りています。
そこから漏れる青い光が美しい。
これからどのような世界が広がってゆくのだろうか、と想像力を掻き立てます。

第1幕
プロローグ
ここの死者の人々の振り付けは本当に秀逸だと思う。
公演全体を通して、とにかく振り付けが見ていて面白い。
また、それを一糸乱れずに踊りこなすキャストの皆様も素晴らしい!
新調したやすりが光を反射する様はちょっと不気味。
マチネ公演が始まる前に、パンフのチリソース事件を読んでしまい、トート登場シーンで思わずそのことを思い出してニヤついてしまったというのは内緒(笑)。

第1場 ボッセンフーフェン宮殿の前
「パパみたいに」
ここのところ、Mayaさんの「んんっ!」(わかりづらいかな)って言ってパパから櫛(?)を取り上げて自分で髪をといてあげる仕草がとっても好き♪
Ruthさんが演じるととても自然で、お転婆で元気いっぱいなかわいいシシィになります。
マックスパパのお二方も本当に素敵なパパっぷりで!

第2場 シュタルンベルガー湖畔にて
ヘレネ役のMarjanさん(彼女のルーツはギリシャ??)は太陽のよう。
Marjanヘレネは相当明るい人のようで、周りの男性の方々に愛想を振りまきます。
彼らのほっぺにキスをしてまわるのですが、一番最初に両ほっぺにキスされたのは、お髭ルカスでした。
そのとき、ルカスがいやそ〜〜な顔をしたのが面白かったです。(ま、演技ですからね!)
そう、ルカスとMarjanといえば、いろんなシーンに出てくるものだから、一人でルカスとMarjanを探そうの会を結成して、勝手に見つけては喜んで見ていました(笑)。
シシィ落下シーン、人形がヒュ〜〜〜〜って落ちていきました(笑)。
毎日落とされたお人形さん、お疲れさまでした・・・。
シシィがベッドからトートに呼びかけるところ、トートは何を考えているのかなぁ、といつも思いながら見てしまいます。

第3場 ウィーンホーフブルク宮殿の謁見の間
ルキーニがゾフィについて説明するときの演技と表情がとても好き。
母親が嘆願に来るシーン、出てくるのは死の天使2人だけで、トートは出てこないんですね。
たしかに、ここは出てきても出てこなくってもどちらでもいい気がします。
それにしても、Markusさんは素敵なフランツですね。
フランツ大好き人間の私は大大大満足です(笑)。
特に、横顔が本当に綺麗・・・。

第4場 バート・イシュル
ルキーニが荷物にぶつかる仕草、Ronnieさんのがなかなか勢いがよくってお気にです。
Ronnieさんは「一生懸命演じています!」というのがヒシヒシと伝わってきて・・・もう(笑)。
それに比べてBrunoさんはとにかく自然。
DEMELの鹿のキラキラ具合がたまらなく綺麗。
選ばれなかったヘレネが、右手に巾着袋を下げて踊るロボット踊りがこれまた面白くってキュート。
ちょっと奥にさがってゾフィーと隣り合わせで踊る振りがツボ。
傾いたまま横にトコトコトコ・・・。

第5場 天と地のはざまで
ゴンドラまで日本に来るとは!!
感激です。
背景映像(?)がとても綺麗。
背景の小さなゴンドラたちも、手前の大きなゴンドラの動きに合わせて上下します。

第6場 ウィーンアウグスティーナ教会
ここ、ルキーニがやすりのロープを手すり代わりにしてはしっこ座るのですが、落ちてしまわないかとヒヤヒヤしてしまいました。
ここでのエリザとフランツのローブ(?)も持つ死の天使たちの動きが好きです。

第7場 シェーンブルン宮殿舞踏会の間
「結婚の失敗」、たった二人(ゾフィとマックス)だけが歌うシーンなのに、こんなに満腹感を味わえるナンバーだったとは!
「最後のダンス」、新たなアレンジがこれまた素敵♪
マテさん、低音部がなかなか綺麗に出ていて、彼の新たな魅力を発見した気がしました。
(ただ、最近高音部でハラハラさせられることが多いです。
ソワレでICH GEWINNのところ、のばせていなかったというか、いきなり声が出なくなってしまったので焦りました。)
舞台前方でのR指定にしようかな的な振り付けも健在(笑)。
舞台上手についているジャンプ&えびぞり用の手すりはこのためだけにあるのでしょうか??
やすりの上で大暴れ。これがキマッていてかっこいい!
ロープつかんで体を倒して、その反動でそのまま体を起こしてジャンプ!のところがもう、たまらない!!
シャウトもいやいやさすがです。
マテワールドにようこそ!!(笑)

第8場 ラクセンブルク宮殿のエリザベート居室
侍女(?)たちの動きと表情がおみごと。
ロボットのような動きと、ときおりそろって見せる型どおりの笑顔。
あぁ、これが生で見られるとは!!!
シシィの寝起きのところがちょっとかわいかった・・・。
「私だけに」、Mayaさん、Ruthさんともに圧巻です。
Mayaさんの歌声にはただただ聞き入ってしまいました。
言葉では言い表せません。
Ruthさんの高めの張りのある歌声もとても好き。
シシィの若々しさ、生命力、といったものを感じ取ることができました。
この曲を聞いて活力を得たように感じたのは今回が初めてです。
ただ、Ruthさん、手の使い方がちょっと気になったかな。
Vの字の床はなかったけれども、あるものを使って精一杯表現しよう、という意気込みが伝わってきて、感心しました。

第9場 新婚生活の様子
いやぁ、DVDで見たときから感心していたのですが、あの遠近法を利用したなが〜いテーブルを生で見られただけでこのシーンは満足です(笑)。
それと、確かこの場面だったと思うのですが、エリザから離れていくフランツとは反対に、虎視眈々と馬車の上からそれを狙っていたトートがエリザに近づいていくという演出がとても印象的でした。

第10場 ウィーンのカフェ
楽しい場面でした。
ゴーカート、どうやって動いているのか気になります。
ちなみにルカスはうさぎのゴーカートにマックス役の方と一緒に乗っていましたね。
マチネでは(ソワレは覚えていません・・・)、最後の方でルカスはゴーカートを降りて、上手の方で一人立ったままコーヒーをすすっていました。
ゴーカートに乗っているルカスは、両手を上に上げてみたり、なんだかとても楽しそうですね!
ソワレでは、同じ箇所でDennisさんがものすごい勢いで吹き飛ばされていて、本当に心配になりました(笑)。
ライオンの目から出ていた黄色いライトがとてもまぶしかったです。

第11場 シェーンブルン宮殿皇太后の居室の控えの間
子ルドにゾフィが赤い軍服を着せる場面、なんだか、あまりにもルドルフがかわいそう・・・。
襟を両手で掴んで脅しているみたい。
あんなにかわいい声でBitteって言われたら、普通拒否できないよね・・・。

第12場 エリザベートの寝室
ここでついたての後ろのソファにトートスタンバイ。
端の席からだとそれが丸見えなのですが、それもありかな、と思いました。
フランツとエリザのやりとりを見えないところで全部聞いているんだよ、という演出にもなり得ますしね。
それをふまえての次のシーンですし。
ここでのトートの歌、思わず聞き入ってしまいました。
あぁ、いいな、って。
(マテの歌声、深みが増した??)
で、その歌をエリザはどんな表情で聞いているかというと、笑顔なんですよ、笑顔。
しかし、ハッっと我にかえって・・・。
そこでエリザの乗っている台が後方へ動いていくという演出が、エリザが元の世界へと引き戻されていく、逆に言えばトートの元から離れていく様をそのまま表現していて印象的でした。(DVDだとちょっとそれがわかりにくい。)
それと、マテの、Ich liebe Sieに持っていくまでの歌い方だとか、表現の仕方だとかがものすごくうまいなぁ、と感じました。

第13場 ウィーンの中央広場
「ミルク」、ん〜、いいねいいね。
ここでまたルカスを見つけたんだけど(色んな役ができてうらやましい!!)隣りの女性と足のひっかけ合いをやっていて、民衆同士での争いをしっかりと表現していました。

第14場 エリザベートの化粧室
「皇后の務め」、侍女たちの左右の動きがこれまたお人形さんみたいで面白い。
Marjanは左から4番目くらい。
大きな3つの姿鏡に映し出される髪をといているエリザの映像に驚く。
どのようになっているのだろう?
「私だけに(リプライズ)」、このフランツの歌で思わず泣きそうに・・・。
これまた舞台装置が美しくて・・・。
回転する鏡の裏側が真っ暗な中、きらきらと光って幻想的。(おそらくその隙にエリザが鏡の中に入るのでしょう)
その中でフランツが彼なりの決意を歌います。
そして、姿鏡が元の位置に戻ってきます。
エリザベートの登場です。
あぁ、なんて美しいのでしょう!!
(しかし、宝塚版の方が、ここでのオケの盛り上がりがはっきりしているような気がするんだけど??)
そう、この場面のマヤさんを見る度に(といっても、DVDで、だけど 笑)キャサリン・ゼタ・ジョーンズに似ているなぁ、って思う。
トートが鏡のカーテンから姿を現し、Maya&Mate&Markusの3Mによる掛け合いに(ソワレはRMMだったけど)。
3人の声がきれいに合わさっていました。
マヤさんの扇使いはさすが!
ルースさんは扇を落としてしまったことがあるらしく、今回はきちんと手で開いてから決めのポーズに入っていました。

第2幕
第1場 ブダペストの大聖堂の前で
「キッチュ」、客電が完全に落ちる前にスタート!
ここ、皆拍手しているけど、結構長い曲だから、だんだんと後半拍手の元気がなくなってきていましたよ〜!
定例のルキーニによるチョコ配り。
Brunoさんはヒョイヒョイッとポンポン配る方を見ずに投げていくんだけれども、Ronnieさんは「どうぞ!」ってな感じで一人一人に丁寧に手渡し♪
肩からさげていたお土産の箱をひょいと外して幕の後ろの人にいかにも「わたしています」ってのがこれまたいいのです。
余談なんだけど、ちょっとわけがわからないことがあって(笑)Ronnieさんが写真を一枚舞台上に落としたのね。
で、彼はそれに気が付かず。
とくにそのマチネの公演の残りでそれを拾うそぶりを見せた役者さんも私が見ていた範囲ではおらず。
そして、ソワレ公演のとき、1幕目でBrunoさんが、Ronnieさんが落とした場所とそう変わらない場所で写真を拾っていた・・・。え!?まさかね!って思った。
以上(笑)
「エーヤン」のとき、トートがぽんぽん服と王冠を脱いでいくのがなんとなく好き。
結構高い位置で王冠から手を離していたので、馬車の裏の下の人(いるよね?)がちゃんとキャッチできたか心配(笑)。

第2場 ブダペストの祝祭が行われる緑地
トランペット(正式名称なんていうんだろう、あの楽器)吹きのおじさま(だったよね?)の髪型が不思議すぎる。
(髪型が不思議、といえば、音響担当の茶色の髪でグラサンを頭の上に載っけていたウィーン側の方の髪型もちょっと不思議だった)
「私が踊る時」、この馬車も日本に来てくれたのですね!!
トート、よくちゃんと足場を確保して降りてこられるなぁ、とへんなところで感心。

第3場 ホーフブルク宮殿の寝室
「ママ、どこにいるの?」、もうひとつの馬車(だよね?)が登場。
結構重いかと思うんだけど、吊ってあるんですね。
おどろき!
子ルドちゃんがもう本当にかわいいの♪
Danielくんは歌が上手くて聞き入ってしまいました。
でも、なんだかちっちゃくって、マテのおもちゃみたい・・・。
Nikolasくん(マテのHPのビデオに出ているのは彼ですよね?)は音程を外しそうで外さない!彼のトート揺さぶりは力強くていいですね。

第4場 ウィーン近郊の精神病院
今まで、そこまで面白い場面だとは思っていなかったのですが、生で見て色々な役者さんたちが色々な演技をしていて面白いなぁ、と思いました。
どうみてもマックスパパにしか見えない人がいたり(笑)。
「魂の自由」、とても力強い曲。

第5場 ホーフブルクの皇太后ゾフィーのサロン
チェス盤の床!!
スタッフさんが敷いてくれます。
ルカスはまずは一番右。その後、左に移動したりします。
大司教様が反対したところで笑いが起きていましたね♪

第6場 フラウ・ヴォルフの館
スロットも、クルクルまわるカラフルな装置もあって嬉しい!
Marjanは、白い服で腰回りがピンクのお衣装。
マチネのときは、回っているのに乗ろうとしているのに、さきに乗っていた女の子に邪魔されて乗れていない子を発見・・・。
ソワレのときは、ボクサーが居たのがなんとも(笑)。
白いタオルを肩にかけて、いかにも活発そう。
お持ち帰りはボクサーちゃんで!!(笑)

第7場 シェーンブルン宮殿のエリザベートの体操室
こんなにトートってあっさりと現れるものだっけ、って思っちゃうくらいすぐに現場にかけつけるよね、トートって。
「DU」(←だよね?)の言い方の違いがこれまた面白くて、マヤさんは「おまえっっ!!」って感じなのが、ルースさんだと「おまえなの!??」って感じ。
この場面って、(たしか)トートとエリザがやすりの裏を通るから、一瞬客席から見えなくなるんだよね。
マチネソワレともにネックレスキャッチ成功!!
マヤさんの投げ方がかなりプロで、きれ〜に放物線を描いてマテの手に収まったのが印象的。
それと、ここでだったかな?トートがやすりの一番上のロープをひっぱって手前にひきよせるふりと同時にやすりが伸びるから、トートが本当にあの装置を操っているように見えて、すごいな、って思った。

第8場 放浪の歳月
「ベラリア」、歌詞の意味を全然わかっていなかったので、日本語訳を見て、こんなにきれいな旋律でこんなことを言っていたんだ!とかなり衝撃をうけました。
ゾフィってすごかったのね・・・。
それと、ルキーニの鏡、光の反射をもろに浴びてしまい、かなりまぶしかったですよ!(一瞬でしたが)

第9場 トートの馬車の上で
「闇が広がる」
ここの最初の場面、トートが目でルキーニに「何かやることあるよね?」って聞いて、ルキーニは「へ、へいっ!」って感じで(ちょっと違うか・・・笑)ルドルフを連れてくるじゃない?
そのトートとルキーニの目と目でのやりとりがマテ&ロニーペアのとききちんと伝わってきて、なるほど、って思った。

第10場 ウィーンホーフブルク宮殿の皇帝執務室
第11場 コルフの別荘の屋根付きバルコニー
第12場 ヘルメス・ヴィラ
第13場 マイヤーリンク
第14場 カプツィーナ納骨堂
第15場 マルタン岬のテラスにて
第16場 沈み行く世界の一角で
エピローグ

この素晴らしい公演を観ることができて、私は何て幸せ者なんだろう、と心から思います。
公演に関わった全ての方々に感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。
ウィーン版エリザベートのDVDを初めて見たとき、いつか必ずや本場のエリザベートを見よう!と小さいようで大きなひとつの夢を持ちました。
その夢がこのような形でかなってしまい、もう、嬉しくって、嬉しくって。

さて、次は東京公演です。
大阪のように大きなセットを入れることができませんが、
あの素晴らしいカンパニーがまたどのような作品を作り上げてくるのかが楽しみで仕様がありません。
5月20日までどうぞよろしくお願いいたします!!

続きはまた後ほど。

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