(書き途中)

四月大歌舞伎・夜の部@歌舞伎座の感想をば。

お席は3階2列目下手側。
宙乗りが近いのでイイ席らしい♪

『将軍江戸を去る』
最後のシーンが圧巻。
歌舞伎の舞台セット並びに背景はものすごくよく作りこまれていて、
毎度感心してしまう。
川の対岸の家々を描いた背景が素晴らしく、
いつまでも眺めていたいように感じた。

大慈院のシーンが尊皇勤王etc色々わかりにくかったため、
ちょっぴり退屈に感じられたが、
さすがは三津五郎・慶喜。
台詞回しも丁寧で声もよく、その場その場をきちんとおさめていた。
歌舞伎俳優の中でオススメの人は?
と聞かれたら、私なら即座に「三津五郎」と答えるであろう。

先にも述べたが、第3場の千住の大橋でのシーン。
どのようなものも時の流れというものにはうち勝てないのだなぁ・・・と。
260年もの間続いた江戸という時代の終焉の瞬間を目の前にした、
当時のさまざまな人の気持ちに思いを馳せながら、
やっぱり幕末維新は面白いよなぁ。。。と思ってしまうのであった。
あぁ、慶喜のこの一歩で江戸が終わる、と思うと、何やら感慨深く感じ、なぜか目から涙が。
静かでもの悲しい春の早朝であった。

『勧進帳』
富樫・勘三郎、弁慶・仁左衛門、義経・玉三郎、という大型トリオでの上演となった。

仁左衛門弁慶。
知能派弁慶といったところか。
かなり器用そうな弁慶で、
従来の弁慶のイメージをひっくり返してくれたように思う。

玉三郎義経。
最後花道に入って行くときの姿が綺麗。

勧進帳を取り出して、〜〜〜〜のお決まりのポーズに持って行くまでの流れがいい。

義経が弁慶に右手をさしのべるシーンがあまりに綺麗でキマッていて(あの角度!)、
一瞬で観客の心をグイと掴んでしまうよう。
弁慶だけではなく、こちらまで「ハッ」とさせられてしまった。

しかし、花道を映す「花道モニター」を客席に設置して欲しい。
本当に。
頼みますよ、松竹さん♪
まぁ、見えずとも、心の眼で楽しむが。。。
しかし、あの独特なR soundが聞こえてくると、
あぁ、玉三郎の声だなぁ、と思ってしまうのであった。

『浮かれ心中』
バカとの様のもうちと真面目バージョン、といったところか(いや、違うか)。
正直、こういうの、私・・・・

好きである!!!(笑)

面白おかしく、バカらしく、楽しくてよかった。
ネズミのチュー太郎もかわいいし。
「籠釣瓶」早く生で見てみたい。

一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)
            徳川慶喜  三津五郎
           高橋伊勢守  彌十郎
          宇佐見常三郎  巳之助
           間宮金八郎  宗之助
            天野八郎  亀 蔵
           山岡鉄太郎  橋之助

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
           武蔵坊弁慶  仁左衛門
           富樫左衛門  勘三郎
            亀井六郎  友右衛門
            片岡八郎  権十郎
            駿河次郎  高麗蔵
           常陸坊海尊  團 蔵
             源義経  玉三郎

三、浮かれ心中(うかれしんじゅう)
  中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候

             栄次郎  勘三郎
             おすず  時 蔵
            大工清六  橋之助
           三浦屋帚木  七之助
              お琴  梅 枝
            番頭吾平  亀 蔵
           佐野準之助  彌十郎
              太助  三津五郎
         伊勢屋太右衛門  彦三郎

最後に。
四月大歌舞伎、どちらかというと昼の部の方が好みかも。

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